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学校教育は勉強だけでなく忍耐も学べる

学校教育で身につけるべきことは、もちろん学業です。しかし、特に小学校、中学校までは、集団生活における忍耐を学ぶという要素が大きいかも知れません。公立の小学校、中学校では生徒の出来の良さもまちまちで、勉強ができる子は遅い子に合わせなければなりません。「そんなのもう分かるのに」と感じても、出来の悪い子がいれば先生はそちらに進度を合わせます。また、大人びた子にとって子どもっぽい児童と集団生活をするのはストレスにもなるでしょう。しかし、それもまた忍耐を学ぶ教育だと言えます。クラスの輪を乱すような児童がいたときに自分はどう振る舞うべきか、というのは、大人になっても役に立つ経験でしょう。よく「勉強なんか家でできるから学校は必要ない」という主張をする人もいますが、学校教育で学ぶのはそれ以上に集団生活でのコミュニケーションです。大人になって社会人として働く時、積み重ねたコミュニケーション力が大きなスキルとなるのです。

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